第63巻 第4号 2022年8月1日発行
機関誌
「児童青年精神医学とその近接領域」
Japanese Journal of Child and Adolescent Psychiatry
第63巻 第4号 2022年8月1日発行
第62回日本児童青年精神医学会総会特集(Ⅱ)
テーマ:困難さを抱え,強みを活かす
シンポジウム1:子どものアディクション
S1-1.子どもの行動のアディクション─ネット依存の今─ | 河邉憲太郎 | 378 |
S1-2.デジタルゲームへのアディクション | 吉川 徹 | 384 |
S1-3.子どもの摂食障害とアディクション | 野間俊一 | 388 |
S1-4.児童精神科における物質関連障害の治療 | 青山久美 | 392 |
シンポジウム2:これからの障害児福祉制度の在り方を考える─エビデンスに基づく仕組みづくりを目指して─
S2-1.障害児相談支援の現状と課題 | 内山登紀夫,稲田尚子 | 397 |
S2-2.特別児童扶養手当(知的障害・精神の障害用)の認定事務の適正化 に向けた調査研究 |
本田秀夫 | 402 |
S2-3.療育手帳の全国統一化をめぐって ─知的障害を施策の上でどう位置づけるか─ |
辻井正次 | 403 |
指定発言:これからの障害児福祉制度の在り方を考える ─エビデンスに基づく仕組みづくりを目指して─ |
日詰正文 | 409 |
指定発言:障害児福祉制度の今後の在り方とは ─児童福祉法の変遷からみえるもの─ |
小林真理子 | 411 |
シンポジウム3:強度行動障害の医療は進んでいるか?
S3-1.精神科救急での強度行動障害医療の課題 | 児玉匡史 | 419 |
S3-2.地域・クリニックでの強度行動障害医療 | 鈴木実穂 | 422 |
S3-3.一般精神科病棟での強度行動障害を伴う知的発達障害児(者)に対する 可能なアプローチの検討 |
山下 健 | 425 |
指定発言:福祉現場での重度障害者の受入体制の強化と医療・福祉の連携 | 松崎貴之 | 426 |
指定発言:強度行動障害医療における心理職の役割と課題 | 井上雅彦 | 433 |
シンポジウム4:子どものトラウマ治療について
S4-1.トラウマフォーカスト認知行動療法 | 亀岡智美 | 439 |
S4-2.思春期青年期の子どもに対するPE療法実施の工夫について | 齋藤 梓 | 444 |
S4-3.過去の記憶の再処理を行うEMDR療法─母と子のトラウマの連鎖をたちきる─ | 大河原美以 | 450 |
シンポジウム5:COVID-19感染拡大下の子どもと養育者のメンタルヘルス
S5-1.COVID-19を子どもたちにどう伝え,どう支えるのか | 堀内史枝 | 456 |
S5-2.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大下の子どもと 養育者のメンタルヘルス |
岡田 俊 | 461 |
S5-3.COVID-19感染拡大下の子どもたちへの精神科医療 | 宇佐美政英 | 465 |
S5-4.コロナ禍における子どもへのトラウマインフォームドアプローチ | 田中恭子 | 472 |
S5-5.COVID-19感染拡大下における地域資源としての学校園で行える取り組みは何か | 藤岡 徹 | 473 |
シンポジウム6:発達障害医療で地域の診療所ができること
S6-1.小児科における地域発達診療の特徴と児童精神科診療所に望むこと | 小林潤一郎 | 479 |
S6-2.クリニックによる地域児童診療と問題点 | 原田剛志 | 484 |
S6-3.地域における成人発達障害診療とその限界 | 米田衆介 | 489 |
S6-4.発達障害支援施策の現状と児童精神科診療所への期待 | 河村のり子 | 494 |
指定発言 | 神尾陽子 | 494 |
シンポジウム7:自閉スペクトラム症(ASD)の感覚特性を掘り下げる─ASD者の適応機能向上を目指して─
S7-1.感覚プロファイルをASDの人たちの支援にどう活用するのか | 辻井正次 | 497 |
S7-2.自閉スペクトラム症の聴覚情報処理特性への センサリーフレンドリーな配慮 |
高橋秀俊 | 503 |
S7-3.自閉スペクトラム症者の嗅覚特性に着目する意義 | 熊﨑博一 | 507 |
S7-4.自閉スペクトラム症の多様な感覚処理パターン ─ASD者の恋愛と性の問題も含めて─ |
山本直毅,今村 明 | 507 |
S7-5.ASD児者への感覚の問題への作業療法士の取り組み | 岩永竜一郎 | 514 |
指定発言 | 小坂浩隆 | 518 |
シンポジウム8:地域での児童精神科育成─オンライン講習会,寄附講座同士の連携など─
S8-1.北海道大学における児童青年期精神科医療の連携と人材育成について | 齊藤卓弥 | 520 |
S8-2.福井大学における児童青年精神科医研修プログラムの5年間,そして,今後の課題 | 鈴木 太 | 521 |
S8-3.長野県と信州大学医学部の共同による神経発達症の地域支援を担う人材育成 | 本田秀夫 | 525 |
S8-4.高知県における児童青年期精神科の地域医療連携体制の整備 | 高橋秀俊 | 526 |
指定討論 | 今村 明 | 529 |
臨床経験
児童心理治療施設へ入所している被虐待児童と児童指導員への治療的介入に関する 臨床経験─児童入所施設での親子相互交流法(Residential Care Parent-Child Interaction Therapy: RC-PCIT)の適応を通じて─ |
近藤 強 | 532 |
日常臨床で家族の精神疾患発症リスクが話題になった時どう応じるか, 患者の母親に遺伝カウンセリングを行った一例を通じて考える |
石塚佳奈子 | 546 |
書 評
親の疑問に答える子どものこころの薬ガイド 岡田 俊著 | 木村記子 | 554 |
注意欠如・多動症─ADHD─の診断・治療ガイドライン 第5版 ADHDの診断・治療指針に関する研究会,齊藤万比古,飯田順三編 |
中土井芳弘 | 555 |
会 告
理事会議事録 | 557 |
編集だより
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