熊本地震に対する緊急声明
本年4月14日21時26分頃に熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5、最大震度7の大地震が発生し、さらに4月16日1時25分頃には同じく熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.3、最大震度6強の本震が発生しました。その後も余震が数多く続き、4月18日(月)の時点で死者は44名にのぼり、10万人以上の方々が避難所に身を寄せていると報道されています。本学会を代表して被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
このたびの震災は、多くの家屋を倒壊させ、道路などのインフラに多大な損傷を与えています。水道やガスなどのライフラインを断絶させました。避難所での不自由な生活を余儀なくさせ、そして、何よりも度重なる大地震が、子どもたちとその家族の安心を心身ともに揺るがしています。こころのケアが必要な状況にある子どもたちや家族も少なくないと考えられます。
日本児童青年精神医学会では、地震発生の直後から災害対策委員会を中心に熊本県、大分県、その他の九州地区の会員の安否を確認するとともに、被災地の子どもたちの情報の収集と共有に努めております。そして、得られた情報をもとに、本学会として地元の子どもたちのためにできることについて検討し、可能な限りの支援を行って参りたいと思います。会員の皆さまにおかれましては、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
2016年4月18日
一般社団法人日本児童青年精神医学会理事長
松本英夫