機関誌
「児童青年精神医学とその近接領域」
Japanese Journal of Child and Adolescent Psychiatry
第57巻 第1号 2016年2月1日発行
第55回日本児童青年精神医学会総会特集(Ⅲ)
テーマ:児童青年精神医学の再構成と挑戦―支援から予防へ―
シンポジウム2:引きこもり・不登校
S2-3.ひきこもり・不登校─臨床現場から考える─ | 和迩健太 | 1 |
ワークショップ1:EMDR
WS1-1.発達段階に応じたEMDRの工夫 | 大塚美菜子 | 8 |
WS1-2.虐待を受けた子どもへのEMDR | 海野千畝子 | 12 |
WS1-3.脳の発達と生育歴で見立てる子どものトラウマ治療 | 竹内 伸 | 19 |
ワークショップ2:Vineland
WS2-1.日本版Vineland-Ⅱ適応行動尺度の概要 | 萩原 拓 | 26 |
WS2-2.日本版Vineland-Ⅱ開発における標準化の過程 | 伊藤大幸 | 29 |
ワークショップ3:DISCO
WS3-2.自閉症スペクトラムの半構造化面接The Diagnostic Interview for Social and Communication Disorders日本語版(DISCO-J)の信頼性・妥当性 |
宇野洋太 | 39 |
WS3-3.日本語版DISCOユーザーによる評価 | 蜂矢百合子 | 45 |
WS3-4.DISCOによる評価のよさとむつかしさ─他の評価尺度と比べてみて─ | 安達 潤 | 49 |
ワークショップ4:Sensory Profile
WS4-1.日本版感覚プロファイルの概要 | 萩原 拓 | 56 |
WS4-2.Sensory profile 日本版開発における標準化の過程 | 平島太郎 | 60 |
WS4-3.感覚プロファイルの臨床応用への期待 | 岩永竜一郎,萩原 拓,伊藤大幸, 平島太郎,辻井正次 |
66 |
ワークショップ5:ABA
WS5-3.発達障害のある児童に対するABAの実践と効果: ABAの専門家による教員へのコンサルテーションを通した行動上の問題を示す子どもへの支援 |
原口英之 | 72 |
ワークショップ6:ペア・プロ(ペアレント・プログラム)
WS6-1.ペアレントプログラムの全国普及に向けて─プログラムの概要─ | 辻井正次 | 78 |
WS6-2.東海地区X市におけるペアレントプログラムの取り組み ─プログラム実施による参加者への直接的効果と日常保育業務への波及的効果について─ |
中島俊思 | 82 |
WS6-3.ペアレントトレーニングの実際 | 野村和代 | 87 |
ワークショップ7:PARS
WS7-1.小児科診療におけるPARS(PARS-TR)の活用 | 金原洋治 | 92 |
WS7-2.16歳以降にASDが把握された高機能群のPARS(PARS-TR)の特徴 | 安達 潤 | 98 |
WS7-3.行動障害支援へのPARSの活用 | 井上雅彦 | 103 |
ワークショップ8:CBT
WS8-1.不安障害のCBT | 石川信一 | 110 |
WS8-2.児童生徒を対象とした抑うつのマネジメント | 小関俊祐 | 114 |
WS8-3.小児チーム医療におけるCBT | 武井優子 | 119 |
ワークショップ9:自我状態療法
WS9-1.自我状態療法─多重人格のための精神療法─ | 吉川久史,杉山登志郎,野村和代 | 123 |
ワークショップ10:ASDの感情理解
WS10-1.ASDへのリラクセーショントレーニングに必要な工夫 | 中島俊思 | 132 |
WS10-3.ASDの認知行動療法に必要な工夫 | 石川信一,桐山佳奈,吉満紗貴 | 137 |
子どもの人権と法に関する委員会パネルディスカッション:いじめによる重大事態と子どもの人権:
特に第三者委員会をめぐって
いじめ問題における児童精神科医の役割と課題─いじめ防止対策推進法を巡って─ | 定本ゆきこ | 146 |
いじめ防止対策推進法が求める第三者委員の公平性・中立性 | 山田由紀子 | 147 |
学校が設置した自殺調査委員会に委員として参加した経験に基づく, 調査委員会のあり方に関する一考察 |
張 賢徳 | 149 |
倫理委員会パネルディスカッション:発達の障害を有する子どもへの軽度三角頭蓋の外科治療と臨床研究の倫理
臨床症状を伴う前頭縫合早期癒合症(軽度三角頭蓋)の2施設コホート研究 | 下地一彰,秋山 理,木村孝興, 宮嶋雅一,新井 一,下地武義 |
152 |
発達の障害をもつ軽度三角頭蓋の子どもへの外科治療の問題 | 坂後恒久 | 157 |
頭蓋骨縫合早期癒合症の治療と精神発達 | 井原 哲 | 158 |
薬物療法に関する委員会セミナー:児童青年期精神科における薬物療法の実際
児童青年期患者に対する薬物療法の原則とその留意点 | 岡田 俊 | 162 |
児童青年期患者における抗ADHD薬の使用とその留意点 | 根來秀樹 | 164 |
福祉に関する委員会セミナー:社会的養護から成人期への移行支援
大人として生きて行くための支援 | 松田正幸 | 169 |
児童養護施設入所児童のアフターケア | 藤川澄代 | 170 |
成人期への就労支援の背景にあるもの─浜松地区のかかわりを中心に─ | 大嶋正浩 | 172 |
教育に関する委員会セミナー:今の子どもの育ちと支援─学童期の教育と児童精神医学の連携─
教育センターにおける児童精神科医の関与の形─12年に渡るこころの相談室業務を通じて─ | 小野和哉 | 177 |
公的施設(佐世保市子ども発達センター)の立場からの教育との連携 | 山下 浩 | 178 |
幼児期・学童期の教育と精神医学の連携 | 長尾圭造 | 180 |
教育と医療のより良い連携を目指して | 和久田 学 | 181 |
総 説
地震を経験した子どもの心理的問題についての文献検討 | 奥山純子,舩越俊一,本多奈美 | 183 |
研究資料
東日本大震災後2 年間の震災関連症状による児童精神科クリニックの受診患者に関する研究 | 吉田弘和,水本有紀,佐藤美和子,小野寺滋実,本多奈美,富田博秋,本間博彰 | 195 |
意 見
DSM-5 拾い読み─子どもの精神障害を中心として─ | 石坂好樹 | 205 |
国際学会報告
「1st World Congress on Tourette syndrome & tic disorders」報告 | 金生由紀子 | 219 |
第8回アジア児童青年精神医学会の報告 | 小野善郎 | 221 |
編集だより
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