第56巻 第1号 2015年2月1日発行

機関誌 
「児童青年精神医学とその近接領域」 
Japanese Journal of Child and Adolescent Psychiatry

第56巻 第1号 2015年2月1日発行

第54回日本児童青年精神医学会総会特集(Ⅲ)
スローガン:さがしもとめるかたち―過去・現在・未来をみつめて―

シンポジウム9:子どもの自殺を巡って

S9-1.三次救急医療研究での自殺未遂者介入から見た子どもの自殺企図の特徴

成重竜一郎

1
S9-2.思春期自殺企図の精神医学的特徴 三上克央 6
S9-3.子どもの自殺関連行動―小児総合医療センターの入院症例を中心に―

渡辺由香,尾崎 仁,近藤直司

13

シンポジウム10:小児科と児童精神科の連携

S10-2.発達障がいの発見・支援に関する連携や役割分担 山田慎二 19
S10-3.当院における小児科と精神科の連携 桜井優子 25

シンポジウム11:児童思春期の性同一性障害(GID)

S11-1.思春期の性同一性障害におけるホルモン療法―症例を通して― 康 純 30
S11-2.日本精神神経学会「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」(第4版)
における児童思春期例の位置づけ
松本洋輔 35
S11-3.小児・青年期の性同一性障害への心理的アプローチ
―思春期前の性同一性発達に焦点を当てて―
佐々木掌子 41

シンポジウム12:子どもの精神療法(北海道児童青年精神保健学会共催)

S12-1.発達障害のある子どもと家族を応援する 田中康雄 46
S12-2.思春期摂食障害の精神療法 氏家 武 50
S12-3.思春期症例に対する非言語的治療 武井 明 53
S12-4.うつ病の子どもへの精神療法的アプローチ 傳田健三 54

子どもの人権と法に関する委員会パネルディスカッション:
重大事件を引き起こした発達障害を有する少年の処遇

重大犯罪を引き起こした自閉症スペクトラムを有する少年の精神鑑定 木村一優 65
重大事件を引き起こした発達障害を有する少年の少年院での処遇
―自閉症スペクトラムを中心に―
桝屋二郎 67
発達障害を有する青少年の処遇―少年刑務所の立場から― 八木淳子,遠藤純一 69

第3回臨床研究教育セミナー

研究デザインと臨床疫学 中川敦夫 72
臨床疑問を研究疑問に構造化する 松岡 豊 73

福祉に関する委員会セミナー:児童自立支援施設の今日的課題 ―社会的養護の担い手として―

社会的養護と児童自立支援施設 野田正人 77
児童自立支援施設の今日的課題―精神科医の立場から― 田中康雄 78

教育に関する委員会セミナー:今の子どもの育ちと支援―就学に向けて―

就学までの子どもの育ちと家族の気づき―発達支援相談の経験から― 山下 洋 81
保育園での運動発達支援の試み―はいはいをしない子どもたち― 稲月まどか 86
ちょっと気になる子どもたちのその後 野邑健二 92
札幌市の就学相談について 田中進一 94

原 著

トゥレット症候群におけるチックへの自己対処の分類―前駆衝動と半随意性に着目して―

松田なつみ,河野稔明,野中舞子,藤尾未由希,金生由紀子

96

研究資料

行動障害を有する重度・最重度精神遅滞児(者)に対する向精神薬の使用状況
―国立病院機構7施設の「動く重症心身障害病棟」における実態調査と
病棟担当医による意識調査―

會田千重,中山政弘,平野 誠,黒木俊秀

114

書 評

関係性の発達臨床―子どもの〈問い〉の育ち― 山上雅子他編著 黒川新二 130
子育てと感受性―乳幼児との豊かな関係をめざして― 中田基昭著 永田雅子 131
不器用な子どもたちへの認知作業トレーニング 宮口幸治他編著 藤川洋子 133

学会案内

134

編集だより

136