機関誌
「児童精神医学とその近接領域」
Japanese Journal of Child Psychiatry
第10巻 第2号 1969年4月1日発行
第9回日本児童精神医学会発表抄録および討議
1.クレチニズムの追跡研究 ・・・・・・・・・・・・・・近間 悟,服部陵子・・・ 67
2.微細脳損傷(minimal brain damage)の診断における
motor impersistenceの意義について ・・・・・・・・鈴木正樹,宮下春子・・・ 67
3.Heller’s syndromeの1例 ・・・・諏訪 望,山崎晃資,宮岸 勉,伊藤直樹,
加藤博明,佐藤 進,今村誠志,山上 皓・・・ 68
4.通院てんかん児童の発作消長と社会適応について
・・・・・・・・・清水順三郎,若菜 坦,熊田正義,栗原正明,松本 胖・・・ 69
5.多動を示す脳障害児の行動計測 ――正常児および手術前後の動きとの比較――
・・・・・・・・・・・・・・角野禎子,楢林博太郎,長畑正道,宇野正威・・・ 70
6.頭痛の精神生理学的研究――集団検診の知見から――
・・・・・・・・・・柏木哲夫,金子仁郎,松本和雄,武貞昌志,中島一彦・・・ 70
7.チックの精神療法的研究(その2)・・・・・・・・・・根岸敬矩,野沢栄司・・・ 71
8.行動療法における負の練習法による心因性チック症の研究
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・篁 一誠,梅津耕作・・・ 72
9.難治性チックの一治験例 ・・・・・・・・今泉恭二郎,今津博一,山下剛利・・・ 73
10.いわゆる児童神経症の発症状況に関する実態
・・・・・・・・・大井正己,堀 要,伊藤克彦,石井高明, 梅垣 弘,
榎木 和,安藤公子,川島佳子,櫛田ますみ,須崎暁子・・・ 73
11.追跡調査からみた児童神経症の経過
・・・・・・・・・・村田豊久,山上敏子,西田博文,神山禎子,浜本節子・・・ 74
12.夜尿症の精神生理学的研究 ――集団検診の知見から――
・・・・・佐竹則子,金子仁郎,服部祥子,松本和雄,武貞昌志,中島一彦・・・ 75
13.登園拒否について(Ⅱ報)・・・ 滝宮良夫,東 英明,結城清輔,本田建一・・・ 76
14.登校拒否児の一知見について ・・・・・・・吉田熙延,武貞昌志,松本和雄・・・ 76
15.ロールシャッハ・テストによる登校拒否の考察
・・・・・・・・・・・・・・・土川隆史,植元行男,安藤公子,梅垣 弘,
長谷川悦子,須崎暁子,櫛田ますみ・・・ 76
16.登校拒否中学生にたいする危機状況へのはたらきかけをめぐって
――とくに家族の非機能的側面から――・・・・・・・・・・・・山崎道子・・・ 77
17.登校拒否の臨床的研究
――登校再開に関する経過良否を中心に――・・・・・・・・・・梅垣 弘・・・ 78
18.青春期ヒステリーの治験例から ・・・・・・・・・・・寺脇 保,鮫島信一・・・ 78
19.思春期分裂病群の研究(Ⅱ)
――病型と病前性格――・・・・・・・・・・・・・羽賀比登志,岩本信一・・・ 79
20.思春期における反抗の意味について ・・・・・・・・・・・・・・西田博文・・・ 79
21.高校生の登校拒否の心理機制と治療過程について
――通院治療の立場から――・・・・・・・・・・・・柴田裕子,藤井久和・・・ 80
22.思春期心性の精神病理学的研究(第一報)
――思春期外来,3年間の経験――
・・・・・・・・・・田村雅一,藤本淳三,清水將之,石神 互,築山裕子,
西岡志郎,鳥居浄子,辻 悟,柴田裕子,下仲順子・・・ 80
23.思春期児童収容治療の特殊性について
――思春期特性と関連して――・・・・・・中村希明,中川 幸,杵淵正子・・・ 81
24.思春期治療の特殊性とその技法原則
・・・・・・・・・・・・・・・・・片山登和子,小此木啓吾,佐々木美奈子・・・ 82
25.前思春期の周期性精神病の長期予後 ・・・・・・・・川崎ナヲミ,中根允丈・・・ 83
26.うつ状態の鑑別診断 ――若年期症例を中心として――
・・・・・平田一成,岩田敦子,吉沢 勇,瀬尾 勲,井深謙次郎,野間 泉・・・ 84
27.思春期症例における回復機転について ・・・・・・・・計見一雄,野沢栄司・・・ 84
28.思春期神経症の2例について
――その病態特徴の比較考察――・・・・・・・・・・・・・・・伊藤克彦・・・ 85
29.妄想様固定観念群と呼んだ一群の臨床的考察
・・・・・・・・・・・・・・・青木 勝,植元行男,土川隆史,大磯英雄,
高橋俊彦,浅井史郎,星野干城・・・ 85
30.登校拒否例よりみた思春期成熟のもつ意味について
・・・・・・・・・・・・・・・小笠原俊夫,植元行男,阪田 恩,浅岡夏美・・・ 86
31.小児分裂病児の自我発達の歪曲について
――8年間の治療過程から―― ・・・・・・・・・・板谷美代子,岡田幸夫・・・ 86
32.共生的自閉症児の1例・・・・・・・・・・・・・・・・藤原 豪,平井満夫・・・ 87
33.自閉症児の知能構造と知能の程度について
・・・・・・・・・・・・・・・平井信義,斉藤慶子,田中紀子,小川正子・・・ 87
34.自閉症児の示す行動特徴の因子分析的研究(その2)
<心のふれあいのなさ>について
・・・・・・・・・・・・・・・隠岐忠彦,高木徳子,名趣厚子,服部照子,
伊富貴弘子,大島春子,永井孝子・・・ 88
35.自閉症児の示す行動特徴の因子分析的研究(その3)
<自我の統合の弱さ>について
・・・・・・・・・・・・・・・隠岐忠彦,高木徳子,名趣厚子,服部照子,
伊富貴弘子,大島春子,永井孝子・・・ 89
36.自閉症児の示す行動特徴の因子分析的研究(その4)
<病的秩序づけ>について・・・・隠岐忠彦,高木徳子,名趣厚子,服部照子,
伊富貴弘子,大島春子,永井孝子・・・ 89
37.自閉症児の学校教育について ・・・・・・・・・・・石井高明,若林愼一郎・・・ 89
38.軽度自閉症児と重度自閉症児の治療の経過の違いについて
・・・・・・・・・・・・・・平井信義,石井哲夫,島野雅子,門脇須美子,
高杉恭子,田辺敦子,奥村幸子・・・ 90
39.自閉症児の精神構造(3) ――再び自閉性と疎通性について――
・・・・・・・・・・・・・・・平井信義,斉藤慶子,田中紀子,小川正子・・・ 90
40.幼児自閉症の昼間治療法について
――生活療法としての保育治療の立場から――
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・浅香須磨子,石井 葉,長畑正道・・・ 92
41.対象関係と自我発達の見地から見た自閉症児の治療過程
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・民野直子,山木允子,今野明子,
玉井仁子,牧田清志,小此木啓吾・・・ 94
42.自閉症児の常同症について
――行動観察による解析――・・・・・・・・・・・佐久間もと,平井満夫・・・ 95
43.幼児自閉症の発達について
――約10年後の2例の観察―― ・・・・・・上出弘之,栗栖瑛子,山本由子・・・ 95
44.発達的観点からの自閉症児の行動研究 ・・黒丸正四郎,岡田幸夫,花田雅憲,
増田稲子,橘 英弥・・・ 95
45.自閉症児の言葉 ――ことばとならぬ呼びかけについて――
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石川知子,中根 晃,田尾新子・・・ 96
46.いわゆる自閉症概念の検討(1) 行動の予測不能性と発達の不均衡について
・・・・・・・・・・・・・・・高木隆郎,小沢 勲,小池清廉,十亀史郎・・・ 97
47.常同行動の研究 ・・・・・・・黒丸正四郎,岡田幸夫,花田雅憲,習田敬一・・・ 97
48.児童治療における超自我の変化
・・・・・・・・・・・・・・今野明子,小此木啓吾,滝口俊子,山木允子,
民野直子,玉井仁子,小野田志ほ子・・・ 98
49.3才児に認められた行動特徴の追跡的研究
・・・・・・・・・・・・・梶山清子,阿倍和彦,鈴木ふみよ,島山美弥子,
和田喜久雄,小寺全世,福尾由久子,中 脩三・・・ 99
50.過密都市における3才検診の検討
第一部 精神発達に重点をおいた検診について
・・・・・・・・・・・・・武貞昌志,松本和雄,吉田熙延,松岡敏子,
中島真喜子,谷内志寿代,保坂景子,金子仁郎・・・ 99
51.脳波異常を示した言語発達障害児の検討
・・・・・・・・・・・・・・松本和雄,武貞昌志,松岡敏子,中島真喜子,
松井幸代,家常知子,金子仁郎・・・100
52.情動障害を有するてんかん児の追跡的研究
・・・・・・・・・斉藤チカ子,辻 幸江,刑部 侃,綱脇敬子,中村 剛・・・101
53.精神薄弱児の能力検査における方法論に関する研究
第3報 正常幼児に対する適用の結果について ・・・・・・・・・飯田 誠・・・101
54.精神薄弱児通園施設におけるダウン症候群の知能と性格・行動特徴について
・・・・・・・・・・中村真由,広崎彰吾,勝野 薫,荻野昌子,浅香昭雄・・・101
55.特殊学校における問題児の治療教育に関する研究(第4報告)・・・岸本英男・・・102
56.兎唇・口蓋烈児の母親に対するカウンセリングに関する研究
・・・・・・・・・・権平俊子,稗田涼子,武藤道子,内蔵啓子,中田幸代,
大橋 靖,久保美栄子,山里 進,伊藤節子・・・103
57.6才放浪児の1例 ・・・・・・・・山本勝朗,当村秀雄,松岡展子,井上仁美・・・103
58.のぎく学園について ・・・・・・・・・・・増村幹夫,太田徹郎,黒岩昭楠,
竹越悠紀子,本田建一・・・104
59.精神医学的集団テストと学校内力動 ――学童追跡調査―― その1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山中康裕,中井 幹・・・104
60.幼児のプレイ・インタビュー(第2報)・・・上田礼子,平山宗宏,上出弘之・・・105
61.問題児の母親の態度調査 ・・・・・・・・大原健士郎,小島 洋,岩井 寛,
二本木利江,杉山東子,小室康平・・・105
62.WISC検査により言語性のIQと動作性のIQに差の認められた症例に関する検討
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上村菊朗,森永良子・・・106
63.僻地(離島)児童の精神医学的研究 第Ⅳ報
――その1:心理学的側面より――・・・坂上ルミエ,品川浩三,足立正常,
野村昭太郎,高野卓郎,長沼潤一,
泉 友彦,浜名昭子,倉本英治・・・106
64.僻地(離島)児童の精神医学的研究 第Ⅳ報
――その1:医学的側面より―― ・・・・品川浩三,武村一郎,河村隆弘,
武市裕雄,坂上ルミエ,・・・107
65.引込思案児合宿治療に関する研究(第6報)(Ⅰ)――原因別類型の仮説――
・・・野田幸江,平井信義,松浦俊子,菊間猪三,家弓温子,室田洋子,斉藤慶子,
田中紀子,千羽喜代子,村田保太郎,松坂玲子,牧田和子,岡戸靖子,
佐藤 誠,加茂瑞江,関山ひろみ,帆足英一,丸山 晋,守永英子・・・107
シンポジアム43
児童精神科医療体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司会:黒丸正四郎・・・109
Ⅰ.児童精神科医療対策に関する委員会委員長発言・・・・・・・・堀 要・・・110
Ⅱ.児童精神科医療体系に関する私見・・・・・・・・・・・・・・加藤董香・・・113
Ⅲ.児童精神科病棟の立場から・・・・・・・・・・・・・・・・・十亀史郎・・・114
Ⅲ.自閉症児の治療条件の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・田辺敦子・・・118
Ⅳ.児童精神科医療体系についての意見・・・・・・・・・・・・・丸井文男・・・119
Ⅵ.児童精神科医療体系と行動療法・・・・・・・・・・・・・・・梅津耕作・・・120
Ⅶ.児童精神科医療体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今津博市・・・122
Ⅷ.都立梅ヶ丘病院の自閉症病棟について・・・・・・・詫摩武元,藤原 豪・・・123
シンポジアムにたいする質問および討議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・125
会 告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62
学会印象記
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小沢 勲・・・ 63