機関誌
「児童青年精神医学とその近接領域」
Japanese Journal of Child and Adolescent Psychiatry
第65巻 第3号 2024年6月1日発行
第64回日本児童青年精神医学会総会特集(Ⅱ)
テーマ:子どものこころの発達と未来への展望
シンポジウム1:東日本大震災がもたらしたもの─我々は何を学び,何を残そうとしたのか─
S1-1.福島の子どもたち─県民健康調査からの知見─ | 板垣俊太郎 | 357 |
S1-2.みちのくこどもコホート ─大災害後に生まれた子どもの育ちとコロナ禍の影響─ |
八木淳子,千葉柊作 | 358 |
S1-3.被災した子どもへの心理的初期対応について | 福地 成 | 366 |
S1-4.日本児童青年精神医学会災害対策委員会の取り組みとあゆみ ─災害時における児童精神科医ネットワークの構築へ─ |
中西大介 | 371 |
シンポジウム2:神経発達症を伴う摂食障害の支援に向けて
S2-1.神経発達症を伴う摂食障害の特徴と支援 | 中土井芳弘 | 379 |
S2-2.神経発達症合併における学校,特に養護教諭との協力支援 | 髙宮静男 | 384 |
S2-3.神経発達症を併存した摂食症における家族をベースとする治療 | 鈴木 太 | 390 |
S2-4.認知機能改善療法(CRT)─認知特性をターゲットとした支援について | 公家里依 | 392 |
シンポジウム3:最新のテクノロジーを用いた発達障害支援の現状と今後の課題
S3-1.発達障害支援を念頭に置いたメタバース,ヒューマノイドロボット技術の開発 | 吉川雄一郎 | 400 |
S3-2.AIエージェント技術の現状と発達障害児支援の限界 | 寺田和憲 | 402 |
S3-3.AIを用いた5歳児健診の潜在性 | 熊﨑博一 | 403 |
S3-4.最新のテクノロジーを用いた発達障害児支援の倫理的課題 | 上出寛子 | 403 |
指定発言 | 本多奈美 | 404 |
シンポジウム4:今こそ正しく伝えよう,子どもたちに性のことを
─子どもが自分で心と身体を守れるようにサポートする─
S4-1.包括的性教育とは─性被害,性虐待から子どもたちを守る─ | 上野千穂 | 409 |
S4-2.非行臨床における性の加害と被害 | 定本ゆきこ | 417 |
S4-3.包括的性教育における産婦人科医師の役割─他職種とのつながりを活かして─ | 井上聡子 | 424 |
S4-4.子どもを暴力から守るCAP(キャップ)の取り組み | 木村里美 | 433 |
シンポジウム5:神経発達症の人たちの余暇活動支援
S5-1.ASDのある児童・青年の特別な興味に寄り添うコミュニケーション支援 ─余暇活動としてのテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)の可能性─ 加藤浩平,藤野 博 |
436 | |
S5-2.療育センターでの仲間づくり支援プログラムから大学での生涯学習プログラムの開発に至るまで 日戸由刈 |
442 | |
S5-3.ASDの特性に特化した余暇活動支援の探究 | 関根礼子 | 447 |
S5-4.診察室で子どもたちと好きなことについて語る意味 | 関 正樹 | 454 |
シンポジウム6:SNSとその周辺
S6-1.SNSとつきあう準備?大人と子どものリテラシー | 吉川 徹 | 461 |
S6-2.子どもたちの居場所としてのSNS | 関 正樹 | 465 |
S6-3.ネットいじめなど,SNSにまつわるリスク | 樋端佑樹 | 470 |
症例研究
家族で同時にトラウマ体験した際に子どもに先行して親のトラウマ治療を行うことの意義 ─メンタライジングおよびアタッチメント機能の観点から─ 山口貴史,齋藤真樹子,細金奈奈,小平雅基
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編集だより
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