学会ホームページ(https://child-adolesc.jp/)のお知らせ欄に、平成28年8月8日に掲示された理事会文書に示されているように、教育セッション「東田直樹氏(発達障害)+山登敬之先生(東京えびすさまクリニック)」については、1ヶ月半におよぶ紆余曲折があった後、理事会文書を公開する条件付きで開催許可の決定がなされました。
この決定を受け、その旨を総会事務局から東田直樹氏に説明しました。そして、学会ホームページの理事会決定文書を読まれた東田氏より、登壇を辞退するという連絡を受けました。そのため、誠に残念ですが、開催を中止することにいたしました。
本セッションは、昨年12月と本年2月の理事会で承認されており、東田氏への依頼を含め準備を進めておりましたが、その後6月の理事会で中止を求められました。本セッションは「これからの児童青年精神医療が、当の子どもたちの気持ちや考えを少しでも受けとめた治療や支援となるように」(総会会長としての挨拶)という考えのもとに、「当事者の話を聴く、当事者と対話する」という意味でとても大切な教育セッションとして企画しました。そのため、総会事務局は開催を強く希望し続けました。その結果、理事会文書を公開する条件付きで8月8日に承認されました。以上が経緯です。
当事者の話を聞く、という志を掲げながら、当のご本人に心痛を与えてしまう結果になったことを、総会事務局として東田氏に心からのお詫びを申し上げました。一方、本総会においての本セッションを特に楽しみにしているとの声も多く頂いておりました。本セッションを楽しみにされていた方々にも、誠に申し訳なく、お詫び申し上げます。なお、本セッションの枠は、聞き手の山登敬之先生のご厚意でそのままご登壇していただき、教育講演として講演をお願いしております。以上の経緯に、ご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
教育セッション「東田直樹氏(発達障害)+山登敬之先生(東京えびすさまクリニック)」の中止について
第57回日本児童青年精神医学会総会会長青木省三