Ⅳ 特別講演、教育講演、シンポジウムなどにおける倫理的配慮について
1.講師の先生方へのお願い
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①講演内容に症例提示が含まれる場合は、本人あるいは代諾者から同意を取得していただ
くことが前提となります。また、抄録に記載する内容や、発表時に使用する資料について
は、個人が特定されないように以下の点について倫理上のご配慮をお願い申し上げます。【患者の氏名等】
患者個人の特定が可能な氏名、入院番号、イニシャルまたは「呼び名」は記載しな
いでください。【患者の居住地】
患者の特定につながる居住地の記載はしないでください。固有名詞を使用する場合
は、イニシャルではなくアルファベット順で記載してください(例:福岡県博多市の
場合、F 県 H 市と記載するのではなく、A 県 B 市と記載します)。【日付】
日付は、原則として初診時を X 年とし、X-3 年、X+2 年などと記載してください。
【患者の生活歴および家族歴】
患者の生活歴、現病歴および家族歴に関する情報を記載する際には、患者を特定す
ることのできないよう十分に配慮し、病態の本質と関係のない箇所を適宜変更してく
ださい。固有名詞に関しては、イニシャルではなくアルファベット順で記載してくだ
さい(例:徳島高校と関東大学を卒業した場合、T 高校と K 大学を卒業と記載するの
ではなく、A 高校と B 大学を卒業と記載します)。【患者が診断・治療を受けた施設名等】
他院で診断・治療を受けている場合,その施設名ならびに所在地は記載しないでく
ださい。 -
②総会開催時は、個人情報の流出を防ぎ、演者の知的所有権を確保するため、録音、カメ
ラ・ビデオ撮影を禁止する旨を会場に表示いたします。それ以上の対応が必要な場合が
ある場合には(例:講演に出てくる症例に関する情報はインターネットに書き込まない
ようにしてほしいなど)、講演前に司会者にアナウンスすべき内容についてお伝えいただ
くようお願いいたします。
また、参加者に対して録音、カメラ・ビデオ撮影を許可していただける場合は、事前に
総会事務局へ撮影可能である旨をお知らせください。当日に総会事務局の方で会場内に
撮影可の表示をする、あるいは司会者よりその旨をアナウンスする、などの対応をとり
ます。 - ③ 発表演題に関連した利益相反について明示して下さい。
2.司会進行される先生へのお願い
講演演者が会場に表示されている倫理的配慮と異なる対応を要望された場合は、参加者
へその内容についてアナウンスをしていただくようお願いいたします。
3.総会事務局へのお願い
個人情報の流出を防ぎ、発表者の知的所有権を確保するため、録音、カメラ・ビデオ撮
影を原則的には禁止する旨を会場内に表示してください。講演演者から事前に特別な倫
理的配慮の要望がありましたら、その旨を表示するなどの対応をしてください。